マーケティング:記念日を活用した映画のプロモーション

マコノヒーマシュー・

『スター・ウォーズ』『テルマエ・ロマエⅡ』『ローマの休日』『ミニスキュル~森の小さな仲間たち~』『インターステラー』。どれも今年(2014年)になってから関連の記念日が制定され、日本記念日協会に認定された映画のタイトルである。

『スター・ウォーズ』『テルマエ・ロマエⅡ』のように『映画のタイトルがそのまま活かされた記念日もあれば、『ローマの休日』のように有名なシーンから生まれた「ジェラートの日」。『ミニスキュル~森の小さな仲間たち~』のように主役の虫から生まれた「てんとう虫の日」。そして『インターステラー』のように主演俳優の名前から生まれた「マシュー・マコノ日」(ヒー)など、その由来はさまざまだが映画と記念日の相性が良いことに間違いはない。

記念日は何かを始めるときのきっかけになることから、映画の公開日など日付を設定したプロモーションに使いやすい。つまり多くの人の記憶に日付とともに残るという最強の販促効果が得られるアイテムである。短期間にタイトルとその内容の面白さを伝えないといけない映画業界においては、これほど使い勝手が良くわかりやすいものはないのではないだろうか。

オスカー俳優のマシュー・マコノヒー氏が主演を務める映画『インターステラー』の公開日を「マシュー・マコノ日」と、駄洒落的に制定するのに担当者は相当な勇気が必要だったと思われる。しかし、ご本人が自分の記念日が日本で生まれたことにいたく感激してすてきなコメントを寄せてくれたこともあって、日本記念日協会には「マシューの記念日を認定してくれてありがとう!」「世界的にスターの記念日がたくさん出来て欲しい」など好意的な意見が多数届いた。さらに、多くのメディアからの問い合わせがあることからも、このプロモーションは大成功だった。(写真は「記念日登録証」を手にするマシュー・マコノヒー氏)

原作、タイトル、主演俳優、監督、それにロケ地に縁のあるものまで、映画業界での記念日制定は増えていくことだろう。それだけの効果があることを前記の映画たちが証明しているのだから。