2019年の「ホワイトデー」の推計市場規模は前年比約8%減の約490億円。

2019年の「ホワイトデー」の推計市場規模は前年比約8%減の約490億円。昨年の約530億円から約40億円の減少と推計される。これは一昨年の約590億円から100億円も減少してしまうということで、記念日文化的には大問題。ではなぜ「ホワイトデー」の推計市場規模が急速にしぼんできているのかなどを考察すると・・

1・「バレンタインデー」のお返しの日というスタイルが少し崩れてしまったから。「バレンタインデー」にプレゼントをもらったからといってお返し、それも世間でいうところの倍返し、三倍返しをしなくてはと思う律儀な人が少なくなった。

2・「ホワイトデー」ならではの新しい商品が生まれてこないから。「ホワイトデー」ならコレを贈ろう、コレを食べよう、コレを身に着けようという絶対アイテムがなぜ生まれてこないのか。もともと「バレンタインデー」のお返しだから、ある意味どんなものでもよかったのでお約束アイテムが育たなかった。いっそのこと「マシュマロ」「ホワイトチョコ」「大福」「石鹸」「白いTシャツ」「白いポロシャツ」「白いスニーカー」など、「ホワイトしばり」にしてしまえばプレゼントだけでなく、その日一日をみんなで真っ白な気持ちの雰囲気であれこれ共有できて楽しいのではないか。そう、アイルランドの祝祭日で、緑色のものを身に着ける「セントパトリックデー」(3月17日)のように。

3・メディアが「ホワイトデー」に関心がなくなったから。「バレンタインデー」お返しをしなくてはいけないと考えるのは一種のパワハラ?。ならばそういうものには近づかないでおこうということか、この数年はかなり「ホワイトデー」についての情報、話題が少なくなっている。デパートなどでも「ハワイトデー」は「お返しの日」ではなく「プチギフトの日」などとちょっとぼかし気味に表現している。