2021年の「バレンタインデー」の推計市場規模は前年比約20%減の約1050億円。

2021年の「バレンタインデー」の推計市場規模は前年比約20%減の約1050億円。昨年の約1310億円から約260億円減少した。ではなぜ2021年の「バレンタインデー」の推計市場規模が約20%もの大幅な減少になったのか。その理由などを考察してみると・・。

1・「新型コロナウィルスの感染拡大が止まらず、飲食店に対する営業時間短縮要請が11都府県で政府から求められているから」。
午後8時までの営業、酒類の提供は午後7時までとなることで、レストランなどの飲食店は売り上げが激減。例年、予約で満席になる店も休業中のところが多く、営業するところも夜8時までとなると席が回転せず、時間を気にしての食事は注文数が少なくなる。
(1月24日時点でこの緊急事態措置は2月7日までとなっているが、この期間は「バレンタインデー」を超えて延長されると推察される)

2・「新型コロナウィルスの感染拡大が止まらず、外出を控える人が増えるから」。
世の中の雰囲気からイベントなども含めて外出することに躊躇する人が多くなると、人と人との出会いが極端に少なくなる。つまり恋愛の機会も少なくなくなり「バレンタインデー」を恋人と楽しむ人が減る。それでなくても恋愛をしたくない人も増えているのに。
また、この日に結婚式を挙げようと去年から予約していたカップルのキャンセルが結婚式場、ホテルなどでは相次いでいる。

3・「新型コロナウィルスの感染拡大が止まらず、テレワークの推進でそれなりに残っていた義理チョコ需要が消失するから」。
今年の「バレンタインデー」は日曜日。直接渡さなくてもいいので「義理チョコ」「お配りチョコ」はほぼ消滅か。

4・「新型コロナウィルスの感染拡大が止まらず、収入が減っている人が増えてバレンタインデーにかけるお金が少なくなるから」。
友人、家族などへのバレンタインプレゼントは今年は高級なものではなくそれなりのものでいいだろうと思っている人が多くなる。もしくは「今年は中止」でもOKか。

5・「新型コロナウィルスの感染拡大が止まらず、バレンタインデーに関するメディアの情報が少なくなるから」。
今の社会の最大関心事は新型コロナウィルスの影響による「命と経済」。不要不急なものに思えてしまう年中行事の「バレンタインデー」情報はあとまわしになる。しかし、こうした記念日があるから明日も頑張ろう、生きようと思う気持ちが生まれて、命も経済も両立できるのではないかと日本記念日協会は考えている。

それでも1000億円以上の推計市場規模というのはバレンタインデーの持つ魅力というか底ヂカラを感じる。自分が大切にしてきたこと、大切な人への気持ちは素直に表現したいという思いはそう簡単にはくじけない。
デパートなどの「バレンタインフェア」は試食がしにくいなどの困難にもめげず、自分用に高級チョコを買う「私にご褒美チョコ」や、なかなか会えない家族や友人用にネット通販での購入が大幅に伸びることが予想され、チョコレート以外のアイテムにも広がりを見せている。
そして、今年からバレンタインデーは医療関係者はもちろんのこと、社会の暮らしを支えてくれている人たちに敬意を込めて感謝の気持ちを伝える日として「リスペクトチョコ」を贈る日になると素敵だと思う。やがて2月14日は「リスペクトデー」と呼ばれる時代がくるかもしれない。

(尚、推計市場規模の金額は億の単位の下一桁が0か5のどちらに近いかを判断し、近いほうに当てはめて発表。上記の文面、金額などを番組、紙面、Web上などでの使用を希望するときは必ず日本記念日協会まで連絡をして許可を得てください。(TEL・0267-68-2465/土日祝日を除く平日午前9時から午後5時まで)

※写真は日本記念日協会編の『すてき記念日・アニバーサリーに食べたい39のケーキ物語』のバレンタインデーのケーキのページと、メリーチョコレートカムパニー「エスプリ ド メリー」のチョコレート。