2020年の「バレンタインデー」の推計市場規模は前年比約4%増の約1310億円。

2020年の「バレンタインデー」の推計市場規模は前年比約4%増の約1310億円。昨年の約1260億円から約50億円増加した。これは2017年の約1385億円から2018年の約1300億円、2019年の1260億円と、2年連続で減少していた推計市場規模が3年ぶりに増加に転じたことを意味する。ではなぜ2020年の「バレンタインデー」の推計市場規模が約4%増加することになったのか。その理由などを考察してみると・・。

1・「ラグビーワールドカップの影響で『ワンチームチョコ』を購入する人が増えるから」。
義理チョコと言うと強制的なパワハラもどきのイメージもあるが、仲間で、職場で、学級で、部活で、地域で、家庭で、みんなで頑張るときに食べる「ワンチームチョコ」と言われるとポジティブな印象になる。とくに昨年は各地で災害が多くあり、つながりの大切さを実感した人が多かったので。

2・「ルビーチョコレートという新しいタイプのチョコレートが広まりつつあるから」。
一昨年から少しづつ話題になっていたルビーチョコレート。ブラック(ビター)、ミルク、ホワイトに次ぐ第4のチョコレートなどと呼ばれるが、その新商品を菓子メーカーが次々と発売。さらにはコーヒーチェーン店やコンビニなどでも販売中。ピンクの色合いは「愛の日・バレンタインデー」にふさわしい。

3・「元号が令和となって初めてのバレンタインデーだから」。
「初めてのこと」「何十年ぶりのこと」などは特別な意味をもたらす。「バレンタインデー」のようなみんなが知っている記念日にこうした付加価値が付くと参加したくなる人が増える。

4・「東京オリンピックが開かれる年のバレンタインデーだから」。
2012年のロンドンオリンピックの年は前年よりも約120億円、2016年のリオデジャネイロオリンピックの年は前年よりも約90億円、それぞれバレンタインデーの推計市場規模は増加した。これは夏のオリンピックという4年に一度の世界一のイベントが控えている年は、世の中の雰囲気がワクワクするものへの期待が高まる傾向にあり、バレンタインデーはその先陣的存在に。

5・「2020年のバレンタインデーは金曜日だから」。
金曜日のバレンタインデーは2014年以来6年ぶり。2014年は過去最高になると推計していたが、前週と当日に中国・四国地方、関東地方など各地で大雪が降り、推計値に大幅な誤差が生じると思われ推計非公開とした経緯がある。そのときもレストランやデパート、テーマパークなど、恋人同士や友人同士、家族連れなどの大勢の利用が見込まれていた。久しぶりの「花金」のベストタイミングは財布の紐もカードの限度も緩みがちになる。

この他にも節分の「恵方巻」ブームがその廃棄量の多さなどから曲がり角に来ていてメディアの関心がバレンタインデーに戻ってきたこと。頑張っている自分に自分で自分をほめてあげたいので、いつもより高級な品物を自分用に購入する「よくやった自分」文化が盛んになるなど、理由はいくつもあるだろう。

「バレンタインデー」は「本命チョコ」「義理チョコ」「友チョコ」「ファミチョコ」「感謝チョコ」「ご褒美チョコ」とその幅を広げつつ、チョコレート以外のギフト市場も開拓し、社会に年中行事のひとつとして記録され、記憶され続けてきた。そこには「女性から男性に愛の告白とともにチョコレートを贈る」というルールを提唱したメリーチョコレートカムパニーのアイデアがあったこと。世界一の味とデザインのバレンタイン向け製品を作り続けてきた各チョコレートメーカーの努力があったこと。そして「愛と希望」をその日に託した多くの人々がいたからに違いない。

(尚、推計市場規模の金額は億の単位の下一桁が0か5のどちらに近いかを判断し、近いほうに当てはめて発表。上記の文面、金額などを番組、紙面、Web上などでの使用を希望するときは必ず日本記念日協会まで連絡をして許可を得てください。TEL・0267-68-2465)

※写真はメリーチョコレートカムパニー「エスプリ ド メリー」の15種類48個入りのチョコレートボックス